ドイツ生まれのプレッツェル、あなたの好みはパンタイプ?お菓子タイプ?

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更新日:2023/04/22

ドイツ生まれのパン・焼き菓子プレッツェルとは?

ご近所のデパートでは月替わりでいろいろなパン屋さんが紹介されます。今日通りがかりに目に入ったのがプレッツェル。ドイツ発祥の結び目がユニークなパンです。

初めてプレッツェルを食べたのは本場ドイツ。10時のコーヒータイムに同僚が持ってきて勧めてくれました。衝撃だったのは上にまぶされていた塩粒です。一辺1mmくらいの塩粒が、つるっとした濃い茶色の表面に張り付いていて、私にとってはその塩味がまさにプレッツェルの特徴でした。

ところがその後、形は似ているものの、大きさや太さ、また食感が全く違うプレッツェルもあることを発見。名前は同じプレッツェルですが、こちらは、売り場でいうとおつまみ・スナック菓子系の場所にあり、賞味期限もずいぶん長いようでした。全世界的にパンタイプとスナック菓子タイプと2パターンあるようですよ。

プレッツェルの独特の色は?

プレッツェルはなんといってもその皮が印象的です。濃い茶色といい、つるつるした表面といい、他のパンにはない特徴です。これは、焼く前に水酸化ナトリウム液に漬け、その水酸化ナトリウムが二酸化炭素と反応して醸し出される色だそうです。色的にはカラメルソースのような色ですが、プレッツェルは砂糖などは使っていないので、完全なお食事パン。野菜やハムなどを挟んでサンドイッチにすると色味もばっちりです。

 

 

 

 

プレッツェルの栄養は?

気になるプレッツェルの栄養ですが、パンタイプの栄養価は日本の食品成分表では見つかりませんでした。そこで、アメリカの農務省(USDA)のデータベースを調べてみると以下の通りです(参考までに食パン・クロワッサンと比較しています)。

プレッツェルは脂肪分低めで、意外にも食塩相当量も低いようです。表面の塩粒はインパクトがありますが、生地に塩を使っていないのでこのような結果なのでしょう。食パンと比べてカロリーが高いのは、水分が少なくぎっしり詰まったパンだから。その分同じ100gでもかなり食べ応えがあります。

さて、プレッツェルにはバタープレッツェルという、中にバターを入れ込んだタイプのものがあります。太い部分にバターがたっぷり入ったこのタイプは、塩とバターが独特なこげ茶色の皮の味わいにもマッチして、禁断のおいしさです。バタープレッツェルの栄養成分はUSDAでも見つけられませんでした。バターの量にもよりますが、たまのお楽しみにしておいた方が良いかもしれませんね。