スイスの薬草酒 ‐ アッペンツェラー アルペンビター

column

更新日:2023/10/03

薬草酒と言えば…

薬草酒と聞くと、何を思い浮かべますか?ギリシャのお酒「ウゾ」やフランスの「パスティス」を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。もしかしたら、日本の養命酒も薬草酒の一種??スイスにも知られざる薬草酒、アッペンツェラー アルペンビターというお酒がありますので、今回はこれをご紹介します。

アッペンツェルとは

SONY DSC

スイスには日本でいう都道府県のような、行政単位Cantonが26州ありますが、そのうち最も小さいのがアッペンツェル・インナーローデン準州。州都はアッペンツェル。場所はスイスの北東部にあり、リヒテンシュタインやオーストリアにも近いスイスドイツ語圏の州です。この州、非常に保守的で有名で、1991年まで女性に参政権がなかったとか、今でも全有権者が広場に集まり挙手で評決をとる直接民主制を採用しているとか、とてもユニークな場所のようです。

州都と言ってもアッペンツェルは人口約7000人。16~17世紀の教会・修道院・市庁舎など美しい建物や、独特の看板のかかった出窓のある家々が並ぶ昔ながらのスイスという感じの街。またこの州名産のアッペンツェルチーズは、塩だけでなく、シードルやハーブ・スパイスなどを使って磨くため、ナッツのような香ばしさや、独特のスパイシーさがあり、とりこになる人も多いようです。

スイス国民が愛する薬草酒 ‐ アッペンツェラー アルペンビター

日本ではほとんど聞いたことがないアッペンツェラー アルペンビターですが、スイスでは知らない人がいないといわれるほど有名な薬草酒。42種類のハーブ・花・スパイス・根を配合して作られるレシピは、1902年の創業以来門外不出で、アッペンツェルの郊外にある蒸留所で今も製造を続けているそうです。

ユニークなハーブ系の味わいは、ストレートで飲むだけでなく、カクテルにしたり、前菜や主菜にも合うそう。ホームページで紹介されている様々なレシピの中にワイルド ハイジというカクテルがありましたので引用しておきます!

Wilde Heidi

アッペンツェラー アルペンビター 50cc

トニックウオーター 100cc

オレンジスライス、アイスキューブ

機会があれば試してみたいですね!

Appenzeller Alpenbitter