更新日:2023/09/26
プラントベースおさらい
プラントベース、以前にもご紹介した植物をベースにした食品や飲料。もう試されましたか?個人的な感覚ですが、残念ながら日本では思ったほど広がっていないように感じます。では環境問題に日本より強い関心を持つ方が多いヨーロッパでは、今プラントベースはどうなっているのでしょう?2023年7月にスイスのスーパーを視察したレポートです。
目を奪う!スイスのスーパーのプラントベースミルクコーナー
スイスの二大スーパーのうちの一つCOOPは協同組合ですが、もう一つのスーパーMIGROSと比べると、プライベートブランドなどは少なく、一般の消費財メーカーの食品もたくさん扱っています。衣料品なども売っている数フロアもある大きな店から、駅に入ったキオスクサイズの店舗まで広さも様々です。 私が今回訪れたのはグリンデルワルドの駅前の建物内の中規模の店舗。プラントベースを探している私の目に飛び込んできたのはこちらの写真の棚!なんと、上から下までプラントベースミルク。一番上にはオーツミルクでヨーロッパに旋風を巻き起こしたOatly。その下はヨーグルトで有名なダノンのブランドalpro。こちらはアーモンド、オーツ、豆乳といろいろな種類があるようです。そしてストアブランドCOOPは米、ココナッツ、カシューナッツ、5種類の穀物乳など、さらにバラエティが多いよう。これだけのスペースをプラントベースの飲料が押さえているってすごくないですか?さすがヨーロッパと、感動してしまいました。
肉の代替品も豊富
肉の代替品の方は、プラントベースミルクと比べるとちょっと見分けづらい感じはありますが、しっかり場所を取っているところはさすがです。ぱっと見る限りではプラントベースかどうか分からないというのは今後の課題のような気もしますが、よく見ると、かなりのスペースを取っていました。さりげなく、緑の葉っぱをデザインしたり、Plant(植物)、Alternative to Formaggio(チーズ代替品)などの文字も見えますね。DelicornというのはCOOPのプラントベースのブランドのようで、右上に大きく展開されています。左側のパスタなどは普通の肉を使った製品のようですが、その境は本当にあいまいになってきていると言えるでしょう。
また、こちらの写真では、ソーセージ、ひき肉(生肉)、チーズなどもプラントベースの製品が並んでいることが分かります。本当に、あらゆるものに植物性代替品が用意されているようです。
地球温暖化の影響による様々な気候変動・天変地異が報道される昨今、少しでもこのような食品が普及して、地球の延命につながると良いと心から思います。