臭い果肉の中に隠されたおいしい緑の宝石!

column

更新日:2023/02/18

秋になったら歩行注意!

我が家の前には大きなイチョウの木があります。春は新緑、夏は涼しげな木陰、秋は黄色く空を染めるお気に入りの木です。但し、秋になると、黄色の葉を眺めてばかりではいられません。イチョウの木の下を歩いたことがある方はすでにご存じですよね。写真のような、独特のきつい匂いのあるオレンジ色の実が落ちているんです。下に落ちている実を踏まないように、うつむき加減で注意しながら歩きます。もしも踏んでしまったら大変!家の中にまでそのすごい匂いが持ち込まれて、家族から文句が出ることは間違いありません。

店頭で見かける白くぷっくりした銀杏はどの部分?

ウルシ科のイチョウの実の部分には、ビロボールという成分が含まれており、触れるとアレルギー性皮膚炎を起こす方もいるようです。幸い店先で売られている銀杏には、そのオレンジ色の実の部分はありません。つまり店頭で売られている銀杏は種(核)の部分で、私たちが食用にしているのはさらにその中の仁の部分です。昔梅干の種を歯で割って、中の仁を食べたことを思い出します。

銀杏のおいしい食べ方は?

仁の部分は加熱するときれいな緑色になり、ただあぶって酒肴にしたり、茶わん蒸し、鶏肉と銀杏の炒め物などの料理に使われます。私の好きな食べ方は、トンカチで割れ目を入れてオーブントースターで8分ほど焼くというもの。簡単で銀杏の素朴な味わいが楽しめます。そのまま封筒に入れて、電子レンジ加熱という方法もあるのですが、これだと殻や実が爆発してしまうので、見た目が悪くなり好みが分かれるかもしれません。

銀杏は食べすぎるといけないといわれますよね。これは、脳内の神経伝達物質の生成に必要なビタミンB6 の働きを阻害するからだそうです。実際に50個以上も食べて嘔吐などの症状が出た例も報告されているという事で、どんなに好きでも大人なら6~7個程度、子供なら1~2個程度にした方が良いそうですよ。やはり、丁寧に殻をむいて、少量をありがたくいただく方がいいという事ですね。

出典:食品衛生の窓ウェザーニュース