更新日:2023/02/12
四季を通じて目を楽しませてくれるイチョウ
イチョウの扇のように広がった緑の葉が美しく空に映える季節になりました。イチョウは夏には涼しい木陰を、秋には黄葉して落葉すると黄色のじゅうたんを敷き詰めたように色彩で楽しませてくれますね。東京では神宮外苑のイチョウ並木がとても有名です。ここの特徴ともいえる先が細くとがったイチョウは、4年に一度、剪定して形を整えて美しさを保っているそうですよ。
日本では各県に県の木がありますが、イチョウは東京都・大阪府それぞれで都道府県の樹に指定されています。排気ガスなどにも強いとされ、街路樹に多いのも特徴です。もう一つ、イチョウの特徴として、火事に強いという事があります。葉に含まれる水分が多くて延焼を食い止めるのだとか。皇居のお濠沿いにある大手濠緑地には、関東大震災による火災を免れた「震災イチョウ」があり、気象庁の東京のイチョウの標本木となっているそうですよ。
イチョウは高齢化社会の救世主なのかも?
さて、このイチョウの葉ですが、昔から脳機能に効果があるとされているのをご存じですか?ドイツのシュワーベ社という会社が、古くからイチョウの葉エキスのサプリメントを販売しています。聞くところによると、ヨーロッパではイチョウの葉をお茶にして飲む習慣もあるのだとか。最近の研究では、イチョウの葉エキスに含まれる成分に、血流を改善する効果があることが分かっており、これにより脳の血流が増え、記憶改善などにつながっているのではないかとされています。アサヒグループ食品から販売されているシュワーベギンコ イチョウ葉エキスは機能性表示食品で、「認知機能の一部である記憶力(言葉・物のイメージ・位置情報を思い出す力)を維持する機能」をうたっています。
個人の考え方になってしまいますが、この素材のように、昔から長く使われてきたものには私は安心感があります。害があるものだったら、長い歴史の中で避けられるようになってしまったのではないかと思うからです。科学的なテスト技術もない時代に、これには何かあるということを発見して伝承してきた。昔の人の知恵はすごいですね。
出典:アサヒグループ食品